見どころ
第1章 第2章 第3章
第1章 黄金期
ヴェネツィアの独自性は、その立地にあります。陸地ではなく、水上に生まれたこの都市は、ラグーナ(潟)の泥の中に基礎を置き、泥や藁によりこつこつと建築を積み重ね、今もって見ることのできる教会や大きな建築物を残していきました。常に水に囲まれ、不安定な環境にさらされながらも、ラグーナは外敵からの攻撃や侵入に対して、最良の防御設備でもあり、ヴェネツィア人は巨額の資金と莫大な労働力を費やして他には類をみない都市を作り上げました。ここでは、その都市構造から、国家機関、そして海運王国として、経済的にも宗教・文化的にも発展していったヴェネツィアの黄金期を紹介していきます。
《サン・マルコのライオン》
ヴィットーレ・カルパッチョ 1516年 油彩、カンヴァス 130×368cm ドゥカーレ宮殿*東京・名古屋にて展示
サン・マルコのライオンは、ヴェネツィアを守る聖人とみなされ、共和国の主要なシンボルでした。背景には、総督の住居兼政庁であったドゥカーレ宮殿とサン・マルコ広場が見えます。
《総督ジョヴァンニ・モチェニーゴの肖像》
《総督ジョヴァンニ・モチェニーゴの肖像》 ジェンティーレ・ベッリーニ 1478-79(1481-85?)年 テンペラ、板 62x45cm コッレール美術館 *東京・名古屋・京都・広島にて展示
《総督フランチェスコ・フォスカリの肖像》
ラッザーロ・バスティアーニ1455-60年頃テンペラ、板 52×41cm コッレール美術館*仙台・愛媛にて展示
《ヴェネツィアの眺望》
《ヴェネツィアの眺望》 ヨーゼフ・ハインツ・イル・ジョーヴァネ 1648-50年頃  油彩、カンヴァス 171x269cm コッレール美術館
《総督モロジーニの祈祷書と銃》
作者不詳 17世紀 20x20cm コッレール美術館
この祈祷書は、小銃を収めることができるように、秘密のすき間が作られています。持ち主である総督モロジーニは謀反や陰ぼうの際の自衛の心構えがあったのでしょう。
*実際の展示の際には銃は復元品となります。
©ヴェネツィア市立美術館群財団